日産とスバルがカーオブザイヤー選考辞退 無資格検査解決を優先

記者会見する日産自動車の西川広人社長=8日午後、横浜市
記者会見する日産自動車の西川広人社長=8日午後、横浜市【拡大】

 日産自動車とSUBARU(スバル)が、優れた車に贈られる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の選考を辞退したことが9日、分かった。自動車業界では「名誉ある賞」(大手メーカー関係者)とされるが、国の規定に反した新車の無資格検査が発覚したため、問題の解決を優先する姿勢を示す。

 日本カー・オブ・ザ・イヤーの実行委員会は自動車雑誌の編集者らで構成される。今回は12月11日の最終選考会で受賞対象が決定する。昨年はスバルの主力車「インプレッサ」が選ばれた。

 日産とスバルは、自動車評論家らが選ぶ「RJCカーオブザイヤー」の選考も辞退する。昨年は日産のミニバン「セレナ」が受賞していた。