三菱自「アウトランダー」現地生産 得意のSUVでベトナム攻勢

三菱自動車は「アウトランダー」の現地生産開始を記念して、工場で式典を開催した=23日、ベトナム・ビンズオン省
三菱自動車は「アウトランダー」の現地生産開始を記念して、工場で式典を開催した=23日、ベトナム・ビンズオン省【拡大】

 三菱自動車は、得意とするスポーツ用多目的車(SUV)でベトナム市場に攻勢をかける。中型SUV「アウトランダー」の現地生産に乗り出したもので、急成長する現地の自動車市場を掘り起こす。

 三菱自は、現地法人ミツビシ・モーターズ・ベトナムの工場でSUV「パジェロスポーツ」を昨年末まで生産してきた。一方、2016年7月からベトナムで販売を始めたアウトランダーは、愛知県の岡崎製作所から輸出してきたが、23日から段階的に現地での組み立てに切り替え始めた。18年度は2000台の生産を予定している。これによって輸送などにかかるコストを抑えて価格競争力を高めるほか、顧客への納期を短縮する。アウトランダーを「ベトナムを代表する車」(現地法人の堀之内兼一社長)に育てる考えだ。

 三菱自は、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での19年度の販売台数を16年度に比べて5割増にあたる31万台に引き上げる目標を掲げており、今回の現地生産は目標達成に向けた取り組みの一つに位置づけられる。

 ベトナムは、中間所得層の増加で自動車販売が伸びる一方、排ガスの増加などで大気汚染か深刻化している。こうした中で三菱自はエコカー市場の成長性にも注目し、1月にベトナム政府と電気自動車(EV)などの研究開発で提携している。