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コンクリのひび割れ、AI解析で点検 富士フイルム、パナ相次ぎ社会インフラ事業参入

 富士フイルムとパナソニックが相次ぎ社会インフラの点検サービスの提供を新たに始める。橋梁(きょうりょう)などの画像を詳細に解析して異常がないか点検するサービスで、老朽化が課題となっている社会インフラの安全確保に貢献する。

 富士フイルムは3日から主にゼネコンなど法人向けサービスの提供を始め、社会インフラ点検事業に参入する。

 まず、橋梁などのコンクリート表面をデジカメで撮影し、サーバーに送信。人工知能(AI)解析によって幅0.1ミリ以上のひび割れを検知し、画像上に赤色で表示して補修などにつなげる流れだ。AI画像解析は、富士フイルムが医療用画像診断システムで培った技術を応用した。

 また、パナソニックは2日、「4K画像活用構造物点検サービス」の提供を始めたと発表した。橋梁を解像度の高いカメラで撮影し、その静止画と動画を分析し、振幅やたわみなどから劣化や異常の有無を把握して顧客にリポートを提供する。

 1960~70年代の高度経済成長期に整備された社会インフラは耐用年数が近づき、点検や補修ニーズが高まっている。これまでのように熟練の検査員が巡回して目視点検する方法だと相当な時間を要するため、効率化が求められていた。

 沖電気工業も、橋梁や道路、鉄塔などに取り付けて振動や傾きデータを収集し、IoT(モノのインターネット)で送信する「無線加速度センサー」を開発し、3月から出荷を始めた。自治体などを対象に採用を働きかけている。

 富士通もセンサーとAI解析の組み合わせで構造物の内部まで損傷度合いを測定可能な技術を開発しており、実用化を目指している。

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