ヤマトとDeNA、自動運転車で無人配送実験

 宅配便最大手のヤマト運輸とディー・エヌ・エー(DeNA)は24日、自動運転車を使った無人での配送実験を神奈川県藤沢市で実施した。利用者が配達時間を細かく指定し、車内の保管ボックスから自分で荷物を取り出す仕組みを想定。将来的には不在配達の減少や人手不足の解消につなげたい考えだ。

 実験は藤沢市内の約6キロの公道で実施した。住宅街では約150メートルにわたって公道を封鎖、ドライバーが運転席にいない状態で低速走行した。

 配達の指定場所で車が自動停車すると、利用者はスマートフォンを使ってボックスの扉を開けた。荷物を取り出すと車のドアが自動で閉まり、再び走りだした。

 実験では安全確保のため、運転席にドライバーが座った状態で自動運転で走る場所もあった。

 両社は昨年4月から約1年間、車内にボックスを設置した電気自動車(EV)を走らせる有人での宅配実験を実施してきた。今回は無人走行に発展したかたちで、実用化の時期を検討していく。