東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を運営するオリエンタルランドが26日に発表した2018年3月期連結決算は、入場者数増を反映して売上高が前年同期比0.3%増の4792億円と過去最高となった。ただ、人件費増などの影響で最終利益は1.4%減の811億円にとどまった。拡張計画については「新しい話をできる状況ではない」として、詳細を明らかにしなかった。
売上高が過去最高となったのは東京ディズニーシーで17年5月にオープンした新アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」の好調などで入場者数が3010万人と3年ぶりに増えたほか、入場者1人当たり売上高も0.2%増の1万1614円と過去最高を更新したのが主な要因。一方、キッチンスタッフといったアルバイトの人手不足で諸手当増などの人件費がかさみ、営業利益は2.5%減の1102億円、最終利益も減益だった。
19年3月期は、TDR開園35周年イベントで入場者数を3.0%増の3100万人と予想。関連グッズの販売増も後押しして売上高は4.5%増の5008億円と見込むが、最終利益は繰り延べ税金資産の計上がなくなることに伴う法人税増で1.4%減の800億円にとどまる見通しだ。