ホンダ、最終益1兆円超 18年3月期 米減税追い風、販売好調

 ホンダが27日発表した2018年3月期連結決算は、最終利益が前期比71.8%増の1兆593億円、売上高は9.7%増の15兆3611億円だった。日本企業の最終利益が1兆円を超えるのはトヨタ自動車などに続き4社目。米国の法人税率の引き下げで税負担が軽減したことに加え、自動車の世界販売が好調だった。

 米税制改革に伴う法人税率引き下げでは、税負担軽減で3461億円を最終利益に上乗せした。ただ、利益の大幅な増加は一過性のものという。

 四輪車の世界販売は3.4%増の519万9000台で過去最高。中国販売が過去最高だったほか、日本国内の市場で新型の軽自動車「N-BOX」が好調だった。

 東京都内で開いた会見でホンダの倉石誠司副社長は「環境が厳しい中で当初の計画を推進できた結果だ」と語った。19年3月期は売上高が1.6%増の15兆6000億円、最終利益は46.2%減の5700億円と見込んだ。