
清水建設が開発した自律型パネル貼りロボット「ROBO-BUDDY」。片腕(写真奥)でパネルを支え、もう一方の腕でパネルを留めていく=東京都江東区【拡大】
一方、鹿島はコンクリート型枠の全自動化システムで既に成果を挙げている。昨秋、このシステムを新桂沢ダム(北海道三笠市)堤体工事に導入。幅15メートルの大型コンクリート型枠の移動や脱型など一連の作業を、作業員1人がタブレット端末で操作する。従来は5人で約280分かかった作業が、新システムでは約180分で済んだという。
国土交通省によると、建設技能者数は、ピークだった1997年の約455万人から17年は約331万人に減少。逆に55歳以上の割合は34.1%と全産業平均の29.7%を上回り、高齢化が進んでいる。今後の大量退職による労働力不足への対応は業界共通の課題で、対策の巧拙が競争力を左右する。
ロボット活用の動きが広がる中、大林組はAI導入にも着手した。コンクリート表面のひび割れの状況確認に、高性能カメラと富士フイルムのAI技術を応用。最大50メートル遠方から撮影した画像でも0.1ミリ幅のひび割れを自動検出するシステムを開発。これまでの目視点検よりも精度は高いという。(日野稚子)