人とくるまのテクノロジー展開幕 空飛ぶ車など先進技術の競演

空飛ぶ車の試作機を紹介するカーティベーターの担当者=23日、横浜市西区
空飛ぶ車の試作機を紹介するカーティベーターの担当者=23日、横浜市西区【拡大】

  • GLMと京セラが自動運転社会を見据えて共同で試作したEVのスポーツカー=23日、横浜市西区

 国内最大級の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」が23日、横浜市のパシフィコ横浜で開幕した。27回目となる今年は過去最多の約600社が出展。近未来の移動社会を見据えた試作車や先進技術の競演が繰り広げられ、「空飛ぶ車」や電気自動車(EV)のスポーツカーなどに注目が集まった。

 「2020年の東京五輪の聖火台に火をともす空飛ぶ車を開発したい」

 そんな目標を掲げているのが、自動車や航空機など関係業界の技術者が中心となり、愛知県豊田市などを拠点に空飛ぶ車の開発を進める有志団体「カーティベーター」だ。

 空飛ぶ車はドローン(小型無人機)の技術を応用し、電動で複数のプロペラを回転させて飛行する。ヘリコプターと同様に垂直離着陸が可能で、技術ディレクターの西井一敏氏は「渋滞解消のほか、災害時の物資の輸送や救助での活用も期待できる」と述べた。トヨタ自動車グループやパナソニックなどの支援も受けているという。

 EVメーカーのGLM(京都市)は、京セラの最新部品を搭載したスポーツカーを出展した。京セラは自動車部品分野での商機拡大を狙っている。高感度のカメラで撮影した車両後方の映像を車内モニターに映し出すなど、将来の自動運転を見据えた部品を搭載し、先進技術のアピールに熱が入った。

 ロボットベンチャーのテムザック(福岡県宗像市)は、電動いす型ロボット「ロデム」の納入を7月に開始するのに先立ち同製品を披露した。介護が必要な人が体を反転させることなくベッドから乗り移ることができるよう設計され、オートバイにまたがるように乗る。最高時速6キロで走行し、航続距離は1回の充電で15キロ。主なターゲットは介護施設や病院。高本陽一社長は「室内だけでなく屋外にも普及させたい」と述べた。(臼井慎太郎)