三菱重工、ジェイテクトとの提携破談 将来戦略をめぐる考え方一致せず

 三菱重工業とトヨタ自動車グループの部品大手ジェイテクトは25日、工作機械事業での提携を白紙撤回したと発表した。両社は昨年12月、三菱重工と同社完全子会社の三菱重工工作機械、ジェイテクトの3社が精密工具も含めて連携し、ジェイテクトが三菱重工工作機械への資本参加も検討することで合意したが、将来戦略をめぐる考え方が一致しなかったとしている。

 ジェイテクトの工作機械事業の売上高は約1600億円、三菱重工は約500億円。工作機械は自動化需要拡大で市場の伸びが続いており、提携で事業規模の拡大につなげる狙いがあった。両社の広報担当者は破談について「将来に向けた方向性が合わなかった」とそれぞれ説明した。