だが、「4気筒」を求める声は高まり、最後発としてホンダの名に恥じない絶対的なモデルの開発を始めた。
81年秋、東京モーターショーで発表された「CBX400F」はファンの期待通りのスポーツバイクだった。
新設計の4気筒DOHC4バルブエンジンは400ccクラス最強の48馬力。1万1000回転まで一気に吹き上がる高回転型だ。ボディデザインを特徴づけるのはX字型にクロスした排気マニホールド。複雑な曲線を描く4本が美しい銀色のラインを描きながら後方に伸びてゆく。タンクからサイドカバー、リアカウルに流れるスタイルも新しさを感じた。
300万円でも欲しい
前輪サスペンションはブレーキ時の沈み込みを抑える機構を備え、後輪はしなやかな動きを実現するプロリンク式を採用、世界初の量産インボードディスクブレーキなど革新的な技術を満載した。
軽量コンパクトで乗りやすい車体、ハンドリングは軽快で素直。極めて完成度高い一台となった。