そこで異なる大きさの金型を取り替えながら、容器の内側と外側とを少しずつへらを使ってしぼりを重ねて形を整えていくことで、しぼり加工では不可能とされた酒器を実現させた。
この技術は昨年1月に特許を取得。さらにチタンでのへらしぼり技術を確立したことが評価され、17年に大田区産業振興協会による「第29回大田区中小企業新製品・新技術コンクール」で「おおた秀逸技能賞」を獲得した。
7月に都内で開かれた食器の総合展示会において、ぐいのみとかたくちのセット品10組を販売したところ、すぐに完売。大手百貨店などからの引き合いも入っているという。
10人の従業員のうち、この日本酒器を作れるのは3人しかいないため、大量生産はできないが、高桑社長は「少しでも多くの人に日本の匠の技、ものづくりの世界に関心を持ってもらえたら」と話している。
●=金へんに交の旧字体