しかし、東京商工リサーチ(TSR)が独自入手したケフィアが契約主体の「太陽光パネルオーナー」のパンフレットには、「編集 かぶちゃん農園」と記載れている。また、見出しは「かぶちゃん農園が南信州で市民参加型“太陽光の森”をつくります」と鏑木武弥氏の顔写真付きでパネルへの出資を案内している。
会員の多くがパンフレットやホームページをみると、ケフィアとかぶちゃん農園は一体と認識しても不思議ではない。
TSRは9月11日、かぶちゃん農園に取材を申し込んだが、担当者は「取材はお受けしていない」と拒否した。
◆負債のほとんどは個人会員
今回、破産したグループ会社のうち、個人会員が多かったケフィア事業振興会、かぶちゃんメガソーラー、飯田水晶山温泉ランドの3社の資料から、各会員の債権額を独自入手し、分析した。
3社の会員数(債権者数)は合計3万3312人、債権額は合計1007億4357万円に達し、負債金額のほとんどを個人会員が占めていたことがわかった。
個人債権者3万3312人の平均債権額は302万4243円、中央値は99万4900万円だった。内訳は、債権額100万円未満が1万6684人(構成比50.0%)と半数を占めたが、一方で1億円以上が12人、5000万円以上1億円未満も106人おり、債権額の最大は2億8206万8150円だった。