高論卓説

今年のゲームと特許を振り返る 古参VS新参、紛争回避に真剣議論を (2/2ページ)

 上記の古参プレーヤーの保有する特許の件数は数千件にもおよび、ゲーム開発の幅が相当狭められているのは事実だ。もちろん、私も特許の重要性や制度趣旨は理解している。しかし、これでいいのだろうか。ゲーム開発の幅が狭められてしまうと、面白いゲームは生まれないだろう。それがゲーム業界全体、ひいては(筆者も含め)ユーザーのためになるとは思えない。

 ゲームの寿命は、大ヒットゲームでも3、4年と長くない。ゲーム業界が中心となって、そのような状況で深刻な特許紛争が生じないような制度設計を考えるべきだろう。来年もゲームと特許に注目である。

【プロフィル】溝田宗司

 みぞた・そうじ 弁護士・弁理士。阪大法科大学院修了。2002年日立製作所入社。知的財産部で知財業務全般に従事。11年に内田・鮫島法律事務所に入所し、数多くの知財訴訟を担当した。17年に溝田・関法律事務所を設立。知財関係のコラム・論文を多数執筆している。大阪府出身。

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