電機

廃プラを高純度回収し再利用「自己循環リサイクル」 グリーンサイクルシステムズ (2/2ページ)

エアコンや冷蔵庫に使用

 こうした方法で、PP、PS、ABSのプラスチックを99%の純度で回収する。高純度であることから、再生がしやすく家電に再利用しやすい。現在、分別されたプラスチックは、自動車部品の輸出用のトレー、床下の通風用の基礎パッキンなどの建築土木資材に使われているほか、三菱電機製の家庭用エアコン「霧ヶ峰」には約10%、冷蔵庫には17~21%、それぞれリサイクルプラスチックが使用されている。同社のリサイクル率は業界トップクラスとされるが、坪井社長は「改良を重ねて、歩留まり率を低下させたり、選別の精度をさらに上げたりするなどの工夫はまだ可能だ。リサイクル率を上げていきたい」と意気込む。

 三菱電機グループでは、1993年から3年ごとに具体的な活動目標を定めた「環境計画」を策定し、「グローバル環境先進企業」を目指して環境経営の向上に取り組んでいる。現在進めている第9次環境計画では、資源分別の徹底や再資源化を推進し、最終処分率を国内で0.1%未満、海外で0.5%未満を目指すとしている。(飯田耕司)

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