中村印刷所、糸とじ水平開きノート開発 書籍にも対応

中村印刷所の中村輝雄社長=東京都北区
中村印刷所の中村輝雄社長=東京都北区【拡大】

 印刷業の中村印刷所(東京都北区)は、糸とじ式の水平開きノートを開発した。従来の水平開きノートは接着剤で紙をとじていたが、糸とじ式により、ページ数が多い厚手のノートのほか、書籍にも対応できるようになるという。同社の中村輝雄社長が、水平開きノートの開発秘話をまとめた本を、2016年8月に出版したところ、読者から「本でも水平開きがあったら」との声が寄せられたのがきっかけで開発に着手した。

 何十枚も紙を束ねて折り、左上と左下に小さな穴を空けて糸を通したところ、全ての紙がきちんと保持されたという。ただ今のところ表紙などは手作業のため量産ができず、量産化技術の確立が課題となっている。

 同社の水平開きノートは16年1月、従業員家族のツイッターがきっかけで注文が殺到。180度水平に開けるため「年表や地図が書きやすい」「定規があてやすい」など使い勝手の良さが評価され、人気商品に成長した。中村社長は今回の糸とじ式について「書き込むことが多い参考書や教科書などの利用が想定できる」と話している。