【eco最前線を聞く】住友商事、全社横断で水素の収益モデルを模索 (2/3ページ)

住友商事が国内の独占販売権を持つ英ITMパワーの水素製造装置
住友商事が国内の独占販売権を持つ英ITMパワーの水素製造装置【拡大】

 --CO2フリー水素とは

 「水素は燃料電池として空気中の酸素と反応させる発電や自動車の走行時にはCO2を排出しない。一方で、水素製造過程に目を向けると、水の電気分解もあるが、多くが石油化学や石油、天然ガスを改質したもので、化石燃料由来が多く、製造過程でCO2が発生する。水分解に加え、太陽光や風力発電といった再生エネ由来と組み合わせることで、究極のエコエネルギーを目指す」

 普及へ規制緩和が必要

 --欧州は先行している

 「ドイツでは、洋上風力による発電事業は北部が中心だが、需要地は南部だ。洋上風力の電気を南部に送電するにはコストがかかり、採算が合わない。そこで、風力発電の最盛期の余剰電力を水素に換えて、現地の都市ガスに混入して活用する動きが既に始まっている」

 --商社の事業モデルとは

 「水素の用途開発では、例えば離島の分散型電源向けやFCVバス、燃料電池を使った施設、温水プールなどへの活用が想定できる。水素プラットフォームを作り、CO2フリー水素の価値を高めて企業に仲介したり、再生エネの余剰電力と、需要をつなぐエネルギーマネジメントなど、さまざまなサービスを乗せて、収益につなげられるモデルを検討していきたい」

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