NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯大手3社などは29日、総務省が主催する高速大容量の第5世代(5G)移動通信方式の国際シンポジウムで最新の取り組みを披露した。自動運転や遠隔医療など、幅広い分野で実用化を意識した新技術の展示が目立った。
ソフトバンクは超低遅延の通信を生かした自動運転によるトラックの隊列走行の実証を紹介した。先頭車両のみが有人で、2台目以降は無人で先頭車を追従する隊列走行は運転手不足の解消になると期待される。
課題は後続車の安全性確保だが、実証では3台のトラックを使い、後続車のバックミラーなどの映像を5Gで先頭車に送ってカーブや車線変更の際にも遅延なく後続車を監視できることを確認した。
今回は後続車を有人で運転し、先頭車のアクセル操作など制御情報を後続車に送らなかったが、今年は制御情報も伝えて同じ挙動で運転する実証を行う。実現すれば「車間の距離短縮や車群の空気抵抗減少による燃費改善など利点は大きい」と担当者は強調する。
KDDIは建設機械を5Gで遠隔操作する実証実験を展示。2台の建機に高精細なカメラやマイクを搭載し、現場から離れた操作室で作業者が映像を見ながら動かし、連携して作業ができることなどを確認した。災害時に人が立ち入りが危険な場所での復旧作業に活用することを想定する。