搭載するエンジンは、3リッターの直列6気筒DOHCツインターボ。最高出力410ps、最大トルクは550Nmを絞り出す。シングルターボだったM2とは異なり、ツインターボ化されたのが最大の特徴だ。
M2コンペティションの登場によって、標準のM2はラインアップから消えた。
優しさも秘めたMT
いやはや、こいつを転がすには、それなりの覚悟が必要だ。心を整えてから挑まないと、ヘロヘロになるまで疲弊する。試乗車はレアな6速MTだったこともあり、ドライビングはまさにマシンとの戦いの様相を呈している。M2コンペティションは、クルマというより「マシン」と呼ぶのが相応しい。
とはいうものの、荒さだけが取り柄の激辛マシンではない。ターボチャージャーの数が増えたことで、手を焼くような破裂的な特性ではなくなった。全域がパワーゾーンに整ったのだ。回転フィールも高品質になった。エンジン剛性が高まったかのような、抜けるような吹け上がりが加わったのも事実。
クラッチペダルは軽い。市街地走行での度重なる発進と停止でも疲労が蓄積することはない。エンジンはアイドリング付近から粘り強いから、エンストの心配もない。そんな優しさも秘めているのだ。