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Jリーグ22日開幕 新たな顧客開拓へ、増える金曜開催に期待 (1/2ページ)

 プロサッカーのJリーグが22日、開幕する。J1は昨シーズンに続いて金曜日開幕である。開幕戦は大阪・ヤンマースタジアム長居で行われるC大阪対神戸。午後7時半キックオフで、まだ寒さの残る中、どれほど観客を集めるか注目したい。

 Jリーグは昨季、「明治安田生命フライデーナイト」と称して、金曜日開催を導入した。

 「金曜日の夜だと、子供たちが行きづらい」「アウェークラブのサポーターは宿泊を強いられる」といった懸念も聞かれた中、開幕の鳥栖と神戸戦は1万9633人の観客を集めた。鳥栖の本拠地ベストアメニティスタジアム(今年2月から駅前不動産スタジアム)の収容人員2万4130人は満たせなかったものの、クラブ歴代2位を記録し、上々のスタートとなった。

今季は24試合に

 J1はこの鳥栖の試合を含めて昨季、金曜日に15試合を実施して22万9928人を集めた。1試合平均1万5328人だ。J1全体では306試合を行い前年比1%増の583万3538人を集客、1試合平均1万9064人を動員した。金曜日は平均値にこそ届かなかったが、J1では観客動員12位、ベガルタ仙台の1万5408人とほぼ拮抗(きっこう)している。

 「週末開催では、仕事や自分自身がサッカーをプレーするなど、(観戦に)行かれないケースが考えられる。金曜日開催にすることで、新たな顧客層に、一定程度の感触を得ている」

 Jリーグの村井満チェアマンは、新たな観客が週末開催に遜色のない結果をもたらしたのではないかと話す。

 もっとも金曜日に限った観客の属性調査、分析はまだ進んでいないという。新規観客がどれほど増えていて、サラリーマンが最も増えた層だとか、ぜひ調査機関などと連動して分析を進めてもらいたい。新しいビジネスチャンスも潜む。

 J1は今季、金曜日開催を現時点で24試合に増やした。昨季は金曜日開催のなかった5クラブが新たに実施。浦和が3試合行うほか、広島が4試合で鹿島が2試合、名古屋や神戸もそれぞれ1試合開催予定だ。

 昨季、1試合平均3万5502人を集めて断トツの浦和のほか、名古屋、神戸も観客動員上位のクラブ。鹿島も2万人に近く、新たな顧客開拓で動員数を伸ばしたい。1万4346人と低迷する広島は、金曜日開催に命運を託すようだ。

 注目は川崎F。6試合で金曜日開催に踏み切った。昨季の1試合から大幅に増やした。流行の先取りだろうか。

 川崎FはJ1・2連覇中で、今季は2009年鹿島以来の3連覇を視野に置く。16日の富士ゼロックス・スーパー杯決勝で浦和を1-0で下しカップ戦初優勝、いい状況で開幕に臨む。実力と比例して観客動員を増やしJリーグのスタジアム観戦者調査では9年連続地域貢献度ナンバーワンに輝く。言ってしまえば、実力と魅力、地域とのつながりの強い“お手本”クラブだ。

 その川崎Fがなぜ、6試合も金曜日に移して実施するのか。新たな展開を待ちたい。

 一方、昨季1試合実施したFC東京は今季ゼロ。本拠地・味の素スタジアムが今秋開催されるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の主要会場となり、開幕の日本対ロシア戦など8試合が行われる。FC東京は試合会場確保が最優先となった。ラグビーW杯をにらみながら、開催日、開催会場を決めていない試合もあり、今後、金曜日開催が増える可能性もある。

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