□フェノックス・ベンチャー・キャピタル最高経営責任者 アニス・ウッザマンさんに聞く
－－日本企業と相次ぎベンチャーキャピタル（ＶＣ）を設立している
「大手企業がイノベーション（技術革新）を進めるには、ベンチャーのアイデアや最新技術を取り入れることが重要で、ニーズは高い。技術の目利き力のある当社がファンドを運用し、事業会社とのシナジーを協議しながら一緒に成長するモデルだ。自動運転技術を磨くアイシン精機グループや双日とＶＣを設立した」
－－米国の外国投資リスク審査近代化法とは
「昨年１１月にスタートした規制で、注意が必要だ。外国人が、安全保障に影響がありそうな技術を持つ企業に投資する際は認可が必要になる。詳細は未発表だが、バイオ技術に加え、人工知能や自動運転、ロボット技術も含まれる可能性が高い。競争の激しい資金調達ラウンドに勝つにはスピードも重要で、外国企業が不利になる可能性がある。一方で、米国に本社があり、米国人が運営する投資ファンドは免除される。まず、専門家の意見を聞くことが重要だ」
－－中国のベンチャー支援が活発だ