日本の各地域には、土地に根付いた名産品がある。このような地域ブランド産品を知的財産として保護する「地理的表示(GI)保護制度」が、2015年に日本でも導入された。同制度は、世界100カ国以上で運用されている。日本での知名度はまだまだ低いが、消費者にとっても有益な情報となるこのGI保護制度を盛り上げるべく、東京丸の内のKITTEでイベントが行われた。
2月15、16日、ぐるなびは「第3回地理的表示(GI)フェスティバル」を開催。日本が誇る15の産品が大集合し、GI保護制度をアピールした。開催初日には、ママタレントの安めぐみさん、日本食普及親善大使の服部幸應氏をゲストに迎え、オープニングセレモニーが催された。
GI保護制度とは、生産地ならではの高い品質と伝統を持つ農林水産物や食品を、地域共有の知的財産として登録する制度。昨年末時点で73産品が登録され、「夕張メロン」「神戸ビーフ」などの有名な産品も名を連ねる。GI保護制度によって模倣品が取り締まられ、ブランド価値が守られるほか、GIマークによって他の産品との差別化が図られる。
オープニングセレモニーでは、GI産品の一つ、二子さといも協議会の事業者・生産者とゲスト2人のトークセッションが行われた。岩手県北上市で作られている二子さといもは、収穫量の少なさと、収穫量のうち2割以上を種いもとして保存しなければならないことから流通量が少ない希少産品。今後も二子さといもの栽培技術と産地を守るため協議会を発足、産地を組織化し、18年9月にGI登録された。事業者の瀬川礼奈さんは「強い粘り気と味の濃さ、滑らかな食感が特徴」とアピール。GIマークの効果を聞かれた生産者の及川悦子さんは「買っていただけるお客さまが増えて、売り上げも上がった。生産者にも励みが出て、品質の良いものを作らなければという責任を感じている」と登録のメリットを語った。
ゲスト2人は、二子さといもの郷土料理「ずぼいも」を試食し、服部氏は「もちもちとしてのど越しがいい」、安さんは「自宅でも作ってみたい」と絶賛。生産者の思いとおいしさを受け、GI保護制度の良さを実感したようで、服部氏は「これからは食材を購入する際はGIマークが付いているものを選んで買いたい。生産者もやってやろうという気持ちになっているのが素晴らしい」と評価。安さんも「これから買い物が楽しみになる。娘とスーパーによく行くので、GIマークを一緒にチェックしたい」と普段の食生活に役立てたい意向を語った。
GIマークは、スーパーなどの小売店のほか、インターネット販売や飲食店でも表示を見つけることができる。見つけた際には、GIマークの付いた産品をぜひチェックしてみてほしい。
■農林水産省
www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act