「本との出合い」コンビニで 専用棚設置や人気児童書発売 (2/2ページ)

限定書籍も並ぶ書籍専用棚(手前)=2月下旬、東京都品川区のローソンゲートシティ大崎アトリウム店
限定書籍も並ぶ書籍専用棚(手前)=2月下旬、東京都品川区のローソンゲートシティ大崎アトリウム店【拡大】

 出版取次大手・日本出版販売(日販)出版流通学院の推計では、コンビニでの出版物の売り上げは17年までの10年間で約6割減。ローソンのエンタテイメント部は専用棚の設置で「本を買うつもりがなかった方にも買っていただき、最近の雑誌の落ち込みを補うことができている」とする。

 セブンは、ポプラ社の人気児童書「おしりたんてい」の映画原作本を発売中だ。雑誌コーナーの目立つ位置に本が置かれている。家族連れや孫のために買い求めるお年寄りなどがターゲットで売れ行きは好調という。街の書店で買えるのは4月以降で、人気コンテンツをセブンが独占した形だ。

 一方、ファミマは2月末、書店とコンビニの一体型店舗を千葉県我孫子市にオープンさせた。1階がコンビニ、2階が書店でレジは統一した。日販傘下の書店だったが売り上げが低迷し、JR駅前の立地を生かしてコンビニとの一体化に踏み切った。

 日販広報室は「書店単独での経営は厳しいが、書店を地域に残したいという声は強く、今後も広げていきたい」とする。ファミマの担当者は「コンビニの、これまでの本の品ぞろえは中途半端。書店の専門性を生かしたい」と相乗効果での売り上げ向上に期待した。