ウーバーが米国で先鞭(せんべん)をつけたライドシェアもドライバーは一般人。ドライバー登録者が増えることで利便性も高まり、サービスの定着が進むが、タクシー業界との軋轢(あつれき)も生んでいる。全国自動車交通労働組合連合会の松永次央書記長は「海外でライドシェアが人気なのは、タクシードライバーが怖いから。日本のタクシーは安心だ」とし、日本ではライドシェア拡大の必要性は薄いとの立場だ。
国交省幹部は「首相はライドシェア拡大とは一言も言っていない」とタクシー業界の反応に困惑気味。しかし同連合会は東京都内でライドシェア解禁反対を訴えるデモを開くなど警戒を解いていない。(大坪玲央)