キリンビバレッジは２０日、飲料用の２リットルペットボトル容器の飲み口部分を改良し、国内最軽量となる２８．３グラムの容器を開発したと発表した。４月から「キリン アルカリイオンの水」の容器として活用する。キリンホールディングスは傘下のグループ会社を含めたプラスチック使用に関する計画を定めており、軽量化はその一環。
飲料用の２リットルペットボトル容器の国内最軽量は、アルカリイオンの水に用いられている容器で２８．９グラム。今回の開発では、キャップを閉めるために付けられる飲み口のネジ山の厚みを薄くして、ネジ山の本数を削減した。この結果、ペット樹脂の使用量を１本当たり０．６グラム減らすことになり、２０１８年の同商品の販売数量を元に試算すると、１年間のペット樹脂使用量は１０７トン、二酸化炭素（ＣＯ２）排出量換算では３７５トンが削減できるという。
改良した飲み口部分の形状は特許出願中で、今後、ペットボトル容器の製造設備の更新などを踏まえながら他の飲料容器にも広げる方針。