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ドローン輸送、アフリカに食指 豊田通商、米ベンチャーに出資 (1/2ページ)

 豊田通商が、アフリカのルワンダで小型無人飛行機(ドローン)を使った輸血用血液輸送で急成長する米ベンチャー、ジップライン(カリフォルニア州)に資本参加したことが27日、分かった。詳細は不明だが、他のアフリカ展開で協力したい考え。

 ICT(情報通信技術)立国を目指すルワンダは、通信網が整備され、デジタル技術で社会課題を解決するサービスが相次いでいる。ルワンダでは、インフラが未整備のため、救急医療品の輸送に時間がかかるのが課題だった。ジップラインは、ルワンダ政府と提携し、2016年からドローン輸送サービスを開始。携帯アプリを通じて注文を受け、物流拠点からドローンを飛ばし、位置情報で医療機関の場所を特定し、上空からパラシュートをつけて投下する。

 同社は当初、米国でサービスを検討したが、規制の壁で頓挫。今回、ルワンダ政府の規制緩和でサービスが実現した。豊田通商は子会社の仏商社セーファーオーを通じアフリカで医薬品を販売し、将来のドローン活用も視野に入れる。

 国際協力機構(JICA)は、ルワンダのICT戦略策定時から専門家派遣などで支援し、起業を目指す若手が集まり経営などを学ぶ「kラボ」などのベンチャー支援拠点の運営に関わってきた。アプリで料理注文を受け、バイクで配達するサービスなどが誕生している。

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