切符から和暦が消えた 関西の鉄道会社、訪日客増加が後押し (2/2ページ)

大阪・難波に乗り入れる電鉄会社の切符。「2019」や「19」の西暦表記に切り替わっている
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 京阪は25年、南海は27年から券売機の更新で切り替えに取りかかっている。改元の議論が始まった平成28年以前から始め、「訪日客が増え、グローバル対応だ」(京阪広報)と説明。JR西は「改元だけでなく、訪日客に分かりやすくするため」として、乗車券は昨年2月から、特急券なども昨年10月から変更を始めていた。

 乗車券の表記変更は大きな費用がかかる。昨年4月の民営化を機に西暦変更した大阪メトロは券面を「大阪市交通局」から「大阪地下鉄」に変える印字変更などを含め、費用は約4億7000万円にのぼっている。