レオパレス、不備物件1万4599棟に拡大 新物件も、さらに増加か (1/2ページ)

レオパレスの本社。施工不良問題が経営に重くのしかかる=東京都中野区
レオパレスの本社。施工不良問題が経営に重くのしかかる=東京都中野区【拡大】

 賃貸アパート大手レオパレス21が手掛けた物件の施工不良問題で、不備のある物件が3月末時点で計1万4599棟に上ったことが11日、分かった。従来の公表数から大幅に拡大した。新たに最新物件でも見つかり、調査を終えた2万285棟に対して問題があるのは7割を超えた。全約3万9000棟を対象とした調査の途上にあるため不備の数はさらに増える可能性が高く、オーナーや入居者の不安が高まりそうだ。

 1万4599棟のうち、屋根裏や天井裏を仕切る壁がなかったのが1892棟、壁に不備があったのは3766棟、バルコニー・廊下の軒裏に問題があったのは1427棟。これらの計7085棟が施工不良で、残りの7514棟は隙間などの「軽微な不備」と説明している。順次、補修工事を進める。

 レオパレスは昨年春に約200棟の不備を明らかにし、今年2月に新たに1324棟で問題を見つけたと公表。これに比べ急増した。その後に全物件調査の進み具合をホームページ上でまとめていた。

 これまでの施工不良は主に1990年代~2000年代に着工された10シリーズの物件が中心だったが、調査を続けると、15~18年の新ブランド「レセクション」「ミランダ」を含む他のシリーズでも見つかった。耐火性能の足りない物件は増えていないとして、入居者に追加の引っ越し要請はしないという。

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