□東京電力エナジーパートナー社長・秋本展秀さんに聞く
--4月に社長に就任した。抱負を
「課題に対して迅速に対応することが大事だ。新体制で重視すべきなのは、やるべきことに優先順位をつけてスピード感を持って解決することだ。東京電力はかつての総括原価方式の名残なのか、ともすれば総花的に取り組みがちな面がまだあるが、そうした傾向を排し、『優先順位とスピード』をキーワードに経営を進めたい」
--電力の小売り全面自由化から丸3年が過ぎ、新規参入した事業者との販売競争が激化している
「厳しい状況が続いているのは事実だ。自由化の中で顧客を一定程度失うということはある。その一方、東電は(福島第1原発事故を起こした)福島への責任を果たす上で、利益を安定的に出していかなければならない。今の(販売面の)厳しい状況を看過するわけにはいかない。しっかりと反転攻勢に出るということに尽きる」
--具体的にはどのようなアプローチを取るのか