ファーウェイ、自動車注力鮮明

上海国際モーターショーで展示された華為技術と東風汽車が共同開発した自動運転EV=17日(共同)
上海国際モーターショーで展示された華為技術と東風汽車が共同開発した自動運転EV=17日(共同)【拡大】

 中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の徐直軍副会長は17日、同社の人工知能(AI)など情報通信技術(ICT)を活用して、通信機能を備えたコネクテッドカー(つながる車)や自動運転の分野で自動車メーカーとの協力をさらに進める考えを強調した。上海国際モーターショーの会場で記者会見した。

 ファーウェイはモーターショーへの参加は初めてで、上海では自動車向け半導体などを展示した。中国の自動車大手、東風汽車と共同開発したハンドルがない自動運転の電気自動車(EV)も発表された。

 徐氏は自動車とICTの融合が進んでいると指摘し「2030年ごろには自動運転がもっと盛んになる。このチャンスをつかまなければならない」と述べた。

 ファーウェイは、ドイツのアウディと高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを活用した自動運転車の開発を進めている。徐氏は日本勢との協力については一切明かさないとした。(上海 共同)