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日米球界の連帯 元祖・日ハムの成功の秘訣 (1/3ページ)

 令和新時代、グローバル化で企業力の差をつける!? プロ野球の埼玉西武ライオンズが先週4日、大リーグのニューヨーク・メッツとパートナーシップ契約を締結したと発表した。

 チームの育成、スカウティング、球場のボールパーク化、野球の振興強化などでノウハウを共有する他、メッツの春季キャンプ、教育リーグへコーチやスタッフを派遣することなど多岐にわたるという。渡辺久信球団ゼネラル・マネジャーは「今後のコーチ、スタッフの成長にもつながる。毎年優勝争いのできる強いチームを作る」と意義を話した。

 今年3月、DeNAベイスターズがダイヤモンドバックスと同様な契約を結んだ。内容は西武とほぼ同様で契約期間は共に今年から3年間。未公表だが、当然契約料という“投資”がされたビジネスである。

 優れた選手を育成

 米球界との業務提携の成功例といえば日本ハムだろう。球団経営に乗り出した1974年、常勝軍団であるヤンキースと業務提携。当時、巨人とドジャースのような“友好球団”という枠組みがあったが、本格的な業務提携は球界初だった。

 日本ハムは後に球団代表、オーナー代行となった小嶋武士氏を当時、2年間派遣してノウハウを学ばせた。帰国後、子供や女性をターゲットとしたファンクラブ結成、球場での結婚式、異業種企業とのコラボなど画期的な企画でファンサービスを徹底した。今やこの手の活動は球界の常識になっている。

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