ちなみに、このタイミングで変更に至ったのは、「現在の社名になった合併からちょうど5年という節目を迎え、組織としての一体感や顧客への認知も広がったことも踏まえ決めた」と説明。改元や2020年東京五輪を意識したものではないとした。
消える「日本興亜」の文字
ただし、今回の変更によってこの2社の名称から「日本興亜」の文字が消えることになる。
社名の歴史をたどれば、現在の損害保険ジャパン日本興亜は、平成26年9月に損保ジャパンと日本興亜損害保険が合併したことで誕生した名称だ。その際は、まったく新しい社名への変更も検討されたというが、すでに消費者に認知されている両社の名前を活用した方が業務上の利便性が高いことなどを考慮し、両社の旧名を残した経緯がある。
とはいえ、日本興亜の名称は13年4月に日本火災海上と興亜火災海上が合併して誕生したという歴史的意味を含む。日本興亜出身の社員にとっては思い入れのある名称でもあり、失われることに批判や反対がわき起こる懸念もあった。
そのため、正式に社名変更を発表する数週間前から、社内だけでなく全国の主要代理店などから変更に対する意見を聞き、反応を確認した。中には「日本興亜の名前がなくなるのは寂しい」という感想もあったが、その中の多くは「会社が次のステージに進む変更なら賛成」という“前向き”なものだったという。幹部も含め大きな異論はなく、4月1日に正式に社名変更が了承された。
「SOMPO」は使えず
関係者によると、以前から顧客を中心に名称の長さが指摘されており、「お客さまの視点で考えるべきだ」との観点から、約2年前から役員会などの場で該当2社の名称変更に向けた議論があったとされる。
新名称の候補としては、海外子会社にも利用され、語感もシンプルな「SOMPO」の文字を入れることも検討されたようだ。