マツダは24日、主力小型車「マツダ3」を全面改良して発売した。革新的なエンジン「スカイアクティブX(エックス)」搭載モデルを設定するなど、車の基本性能を大幅に向上させた同社の新世代商品群の第1弾。マツダ3は前モデルまで、日本では「アクセラ」の名称で販売されていたが、新モデルは日本を含む世界でマツダ3に統一する。マツダは新世代商品群の展開で、ブランド力を引き上げたい考えだ。
東京都内で開催した発表会で丸本明社長は「全ての領域の質感を磨いた。お客さまの期待にさらに高い次元で応えられる商品だと自負している」と強調した。
ハッチバックとセダンがあり、すっきりとしたデザインが特徴。ディーゼルとガソリンの両エンジンを設定したほか、独自の燃焼方式を採用したスカイアクティブXを世界で初めて量産車に搭載する。低速域で力強いディーゼルと高速で伸びがあるガソリンの利点を兼ね備え、燃費性能も向上。X搭載モデルは7月予約開始で、販売は10月から。マツダ3の価格は218万1千円から362万1400円まで幅広く設定した。
マツダには“成功体験”がある。エンジンや車両構造などの新技術「スカイアクティブ」を平成24年に発売したスポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」から本格的に搭載し、走行性能に優れたブランドイメージの確立に成功、拡販にもつながった。新世代商品群でこの方向性をさらに追求し、高級車からの乗り換えを含め、これまでより上位の価格帯の市場にも訴求したい考え。第2弾として小型SUV「CX-30」の展開を年内に始める。
マツダは自動車大手の中では中堅に位置し、業界が大変革期を迎える中で危機感も強い。新世代商品群の成否は極めて重要だ。(高橋寛次)