金融

運用好調で各社増益 外貨建て保険で明暗 主要生保決算

 国内主要生命保険会社9社の平成31年3月期連結決算が24日、出そろった。本業のもうけを示す基礎利益は、安定した為替環境を背景におおむね良好だった相場環境を反映して6社が増益。日本生命保険、第一生命ホールディングス(HD)、明治安田生命保険、ソニー生命保険は最高益となった。売上高に当たる保険料等収入は、外貨建て保険の販売堅調などが寄与し6社が増収となった。

 日本銀行によるマイナス金利政策の影響で円建て貯蓄性商品の販売はさえない。そのため相対的に利回りが高い外貨建ての保険商品が売り上げを支える構図だ。銀行窓口販売を中心に外貨建て保険の販売を伸ばした日本生命、第一生命HD、明治安田生命などが増収を確保した。

 ただ、外貨建て保険は運用商品としての性格が強く、景況感によって売り上げが左右されやすい。投資マインドが低下すれば、販売が堅調に推移するか予想が難しく、外貨建て保険は円高に進めば目減りする。販売増に伴い苦情が増えている外貨建て保険だが、多くの顧客が損を抱えれば、さらに苦情が増えることが見込まれる。

 各社の基礎利益増の主な要因は、円安基調を追い風に米国債を中心とする外貨建て資産の利息収入が膨らんだことが大きい。

 米商務省は23日、自国通貨を割安にする国からの輸入品に相殺関税をかけるルール改正案を発表。為替相場への監視を強めており、日本が対象になれば円高圧力がかかり、生保各社の業績に逆風となりかねない。

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