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NAA夏目社長 最後の定例会見で7年の任期振り返る

 6月に退任する成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長(71)は30日、成田空港で任期中最後となる定例会見に臨んだ。JR東日本副社長、JR東日本リテールネット社長などを経て、平成24年6月にNAA社長に就任した夏目氏は、「航空、空港の世界に経験のない私だったが、激変、激動の中、自分なりに精いっぱい取り組んできた」と7年間の任期を振り返った。

 就任後は航空自由化(オープンスカイ)への対応や格安航空会社(LCC)専用の第3ターミナルの開業などを進め、成田空港の国際競争力向上に努めた。悪天候時などに夜間の離着陸時間を延長する「カーフューの弾力的運用」の導入に地域の理解を得られたことや、入場ゲートの検問廃止を実現できたことは特に印象深いといい、「成田空港が開港以来抱えてきた大きな課題を解決に持っていけたと思う」と自己評価した。

 今後については「空港のさらなる機能強化に当たって地域の要望を聞いてきた。地域とのつながりはこれからも大事。そういった意味で、お役に立つことができれば」と述べた。

 新社長には前観光庁長官の田村明比古氏(63)の就任が6月25日開催の株主総会と取締役会で正式決定する。

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