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即席麺・飲料・菓子・映画鑑賞…1日から値上げ

 即席麺や飲料メーカーなどは、1日から幅広い製品で値上げに踏み切る。原材料価格の高騰や人件費、物流費の上昇が主な原因で、メーカー各社は「企業努力ではコスト増を吸収できなくなった」と主張している。値上げは映画鑑賞料金などにもおよび、10月に予定される消費税増税を控えた家計には負担増となる。

 東洋水産は「マルちゃん」ブランドの即席袋麺やカップ麺、約200品目の出荷価格を1日から引き上げる。「赤いきつねうどん」の新しい税別希望小売価格は193円(従来は180円)となる。

 日清食品は「カップヌードル」など約160品目で、エースコック(大阪府吹田市)も「スーパーカップ」など約90品目で、それぞれ4~8%、出荷価格を引き上げる。

 飲料メーカーでは、伊藤園が「お~いお茶」シリーズの2リットル入りペットボトルを税別希望小売価格350円(従来は330円)に値上げする。

 ハーゲンダッツジャパンは、大型カップで473ミリリットル入りの「パイント」を同じく765円から850円にするなど、約4年ぶりの値上げを実施する。バニラやイチゴなどの原材料価格高騰などが要因という。

 湖池屋はスナック菓子17品目の参考小売価格を値上げし、「のり塩」など60グラム入りポテトチップは130円(同120円)に、126グラム入りのお徳用サイズは250円(同230円)に引き上げる。

 飲食店では、ジェイアール東日本フードビジネスが、主にJR東日本の駅構内に展開するベックスコーヒーショップの1都8県79店舗で、コーヒーやホットドッグなど約30品目を10~20円値上げする。乳製品などの原材料や人件費、物流費の上昇が理由で、ブレンドコーヒーなどの値上げは平成25年10月以来となる。

 食料関連以外でも、TOHOシネマズが運営する全国66カ所の映画館で一般の鑑賞料金を1800円から1900円に値上げする。学生や障害者割引の鑑賞料金は据え置く。

 また、家庭紙「エリエール」を展開する大王製紙は1日から出荷価格を10%以上引き上げる。エリエールで展開する商品のうち、トイレットペーパーやキッチンタオル、ティッシュといった紙製品が対象。昨年5月以来の値上げとなる。

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