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東芝、仏トタルに売却へ 米LNG、負の遺産清算

 東芝が、米国の液化天然ガス(LNG)事業をフランスの石油大手トタルに売却する方針を固めたことが1日、分かった。中国企業に売る予定だったが、米中当局の承認を早期に得られないため、4月に契約を解除して新たな引受先を探していた。一時は最大1兆円の損失が発生する恐れがあると説明していた負の遺産を清算する。

 東芝は売却に伴い、2020年3月期連結決算で1千億円規模の損失を計上する見通し。今後はインフラ事業や、モノのインターネット(IoT)を活用したサービスに経営資源を集中する考えだ。

 売却するのは米テキサス州で天然ガスをLNGに加工する事業で、20年間にわたって年間220万トンを販売する権利を持っている。東芝は13年に参画したが、その後にLNG価格が急落して高値づかみをした格好となっていた。

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