ドラッグストア大手のスギホールディングス(HD)とココカラファインは1日、経営統合に向けた協議を始めたと発表した。両社の直近の売上高の合計は約8900億円で、統合が実現すれば業界トップのウエルシアホールディングス(約7800億円)を抜くことになる。
ココカラファインはマツモトキヨシホールディングスとも資本業務提携に向けた協議を行っており、スギHDとの交渉と並行して続ける。巨大な企業連合に発展する可能性もある。
スギHDとココカラは、7月末をめどに交渉の合意を目指す。スギHDは2月末で1190店舗、ココカラは3月末で国内に1354店を構えている。スギHDは中部や関西、ココカラは関東や関西を中心に店舗展開しており、店舗網の重複は比較的少ない。
統合で顧客データの共有やコスト削減を図り、競争が激化するドラッグストア業界で生き残りを目指す考えだ。