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世界環境デー、各社プラごみ対策を発表

 国連が環境保全に関する啓発活動の日とした「世界環境デー」の5日、国内各企業は、環境対策への取り組みを相次いで発表した。大阪市で今月下旬に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)では、海洋プラスチックごみ問題が議論される予定。企業の対策は、プラスチック削減の取り組みに関するアピールが並んだ。(日野稚子、村田直哉)

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)と日本コカ・コーラは5日、共同企画した飲料商品「一(はじめ)緑茶 一日一本」について、セブン&アイグループの店頭で回収したペットボトルを原料とした100%再生ペットボトルに切り替えると発表した。こうした自社完結型の完全循環の取り組みは世界初という。

 今回の容器変更に伴うリニューアル商品は、同グループのイトーヨーカドーなど約2万1400店で10日から販売する。また、セブン-イレブンにペットボトル回収機を今後1年で1千台設置する。セブン&アイHDの井阪隆一社長は東京都内で開いた会見で、「社会全体で取り組むべき課題で、客に理解してもらいやすい」と今回の取り組みを説明した。

 また、アディダスジャパン(東京)は5日、国内の直営店14店舗で、使用済みの衣類やシューズなどを収集する回収ボックスを設置した。自社・他社製品を問わず、持ち込んだ客には割引クーポンを配布する。集まった製品は、協力企業が状態を確認して分別。中古品として市場へ再流通させられないものについて、ポリエステルは再生ポリエステル、木綿からはエタノール燃料などを製造する。アディダスジャパンは5日、海洋プラスチック廃棄物を原料にしたゴルフシューズを10日から全国発売することも発表した。

 一方、洋菓子「シガール」などを製造販売するヨックモック(東京)は5日、同社が運営する飲食店で提供するストローを全て紙素材に切り替えると発表した。また「究極のエコストロー」として特別開発した、全部食べられる「シガール・ストロー」も披露。中が空洞でストローを連想させる葉巻形の洋菓子だが、ストローとしての機能を付加するため、内側をホワイトチョコレートでコーティングしたという。体験できるメニューは6日~30日まで、ヨックモック青山本店内のカフェで各日数量限定で販売する。価格は864円。

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