高論卓説

中国企業のリーダーシップに変化 組織力が向上、トップダウンから調和型へ (1/3ページ)

 日本のみならず、中国各都市で、リーダーシップ実践力を高める能力開発プログラムを実施している。プログラムの75%を、個人での話法検討、ペアでのビデオロープレ、グループ検討などの演習が占める。演習結果からスキルレベル、成長性、能動性、理解力、実践力などを数値化して、その数値を高めていく。さまざまな業界の各層の中国ビジネスパーソンは、日本に比べて、予想通り、成長性、能動性が一段と高い。演習プログラムのマッチング度合が高いように見受けられる。(山口博)

 プログラムでは、モチベーションファクター(意欲が高まる要素)を測定する。私はモチベーションファクターを目標達成、自律裁量、地位権限、他者協調、安定保障、公私調和の6つに分類している。前三者を牽引(けんいん)志向、後三者を調和志向と称している。

 日本のメディアは、肉食系と草食系、狩猟型と農耕型などと名付けてくれたが、中国では狼型と羊型と同時通訳が訳してくれている。言い方はいずれであっても、人それぞれでモチベーションファクターは異なる。

 自分のモチベーションファクターが分かれば、自分のモチベーションを上げやすいし、パフォーマンスを高めやすい。相手のモチベーションファクターが分かれば、相手のモチベーションを向上させてあげることができるし、相手を巻き込みやすく、チームとしての成果を上げやすくなる。

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