■アイロボット、３年後に所有権付与
アイロボットジャパンは、ロボット掃除機「ルンバ」を月額制で試せるサブスクリプションプラン「Ｒｏｂｏｔ Ｓｍａｒｔ Ｐｌａｎ（ロボットスマートプラン）」を開始した。月額料金は選択機種によって異なり、１２００～３８００円（税抜き）。３６カ月の契約満了時に、所有権がユーザーに移転する。同社がサブスクリプションサービスを提供するのは、日本が初となる。
月額支払いにより、低価格で手軽にルンバを使えるサブスクリプションプラン。対象モデルは、Ｗｉ－Ｆｉ非搭載の「ルンバ６４１」、Ｗｉ－Ｆｉ搭載で高い掃除性能を備えた「ルンバ９８０」、ごみ捨て機能搭載の最上位モデル「ルンバｉ７＋」の３機種。月額料金は順に、１２００円／２８００円／３８００円（税抜き）。
契約期間は３６カ月で、契約満了時に所有権がユーザーに移転する。無償保障・修理期間も３６カ月で、ユーザー過失故障の場合は１年以内であれば無償修理対象となる。
アイロボットジャパンマーケティング本部の山田毅本部長は、新規事業となるサブスクリプションサービスの導入の狙いについて、「ロボット掃除機がより活躍する時代になっており、ルンバの普及率も上がっている。しかし、ロボット掃除機の非購入者に調査をすると、購入への障壁があることが分かった。特に『従来型の掃除機を好む』『値段が高い』『キレイに掃除できないと思う』という回答が多く、この３つの障壁をいかに乗り越えるかというのがわれわれの事業になる。そこで生まれたのが、ルンバ導入に一歩踏み出せない人のためのサービスだ」と説明した。
なお、今回のサービスは家電やガジェットのレンタルサービスを運営する「レンティオ」との協業によって実現。サブスクリプションのフローはレンティオ内のページにて運用される。
アイロボットジャパンの挽野元代表執行役員社長によると、日本では過去最高の年間売り上げを記録し、金額は前年比２５％増を達成。累計出荷台数は３００万台に上るという。
「日本市場には、２０１８年１０月に普及価格モデルの『ルンバｅ５』、１９年３月にフラッグシップモデル『ルンバｉ７＋』を投入し、世帯普及率は４．５％から５．１％に上昇した。われわれはこの数字を１０％に伸ばすことを目標としているが、全ての家庭にロボット掃除機を届けることを目指す『一家に１台』を追求する」（挽野社長）と力を込めた。（インプレスウオッチ）