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市場も評価、QBハウス“1000円やめても絶好調”のワケ (3/3ページ)

 女性やシニア層も呼び込み、さらに伸びる

 女性客の取り込みが徐々に進んでいることも強みになる。

 QBが女性客の獲得を積極的に進めてきたわけではないが、女性客の割合は一定ペースで増え続けており、現在は2~3割が女性客だ。女性向けのサブブランド「FaSS」(Fast Salon for Slow Life)では、20分2000円でサービスを提供している。QBハウスと比較するとサービスの時間が倍になるが、価格も倍なので単価は変わらない。店舗は東京駅の八重洲口の地下や、東急線沿線の中目黒、二子玉川、自由が丘などにある。

 今後、さらなる拡大の余地として考えられるのは、シニア向けサービスだろう。現在の顧客は現役のビジネスマンの比率が高く、シニアは15%程度にとどまっている。しかし、すでに香港やシンガポールで一定の成功を収めている予約システムなどをシニア向けに導入すれば、日本でも成功する可能性は高いのではないだろうか。

 これまで増収増益を続け、来客数や店舗数を順調に増やしてきたQB。一方で2018年3月23日の上場以来、株価は2019年3月までは1600~2200円を行き来し、そこからなかなか上がらずにいたのも事実だ。

 その理由は、先に書いた通り2019年2月の値上げ後の動向を注視していた投資家が多かったこと、2018年第三四半期の決算内容があまりよくなかったことなどいくつか考えられるが、今回の値上げの成功が評価され、2019年4月以降の株価は上昇基調にある。

 私は同社の経営方針や取り組みを見るかぎり、株価は今後さらに伸びると予想しており、今後半年程度を目途としたターゲットプライスを2800円に設定している。

 (大和証券 アナリスト 関根 晢 構成=吉田洋平 写真=時事通信フォト)(PRESIDENT Online)

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