スポーツbiz

バスケットボールに追い風、今こそ底辺拡大のチャンス (1/2ページ)

 今、日本と米国で最も注目されている米ゴンザガ大の八村塁選手。米プロバスケットボールNBAのドラフト会議で日本人選手として初めて1巡目、全体9位でワシントン・ウィザーズから指名された。(産経新聞客員論説委員・佐野慎輔)

 ドラフト会議の模様、本拠地キャピタルワン・アリーナでの記者会見は国内でも長時間、テレビやインターネット動画で放映された。英語と日本語を使い分け、ユーモアを交えた21歳とは思えない落ち着いた話しぶりに思わず引き込まれた。

 「(1巡目指名が)どれだけ大きいことかもこの2日間で実感できましたし、バスケとかスポーツとかも今すごく盛り上がっているので、そういう中で僕がアスリートの顔としてなっていけたらいいと思っています」

 期待示す破格の待遇

 NBAでは新人の指名順に応じて年俸の基準額が設定されており、八村選手の年俸は1年目から4億5000万円を超えるとみられる。それだけではない。指名と同時に、バスケットボールの神様マイケル・ジョーダンの名を冠したナイキ社の「ジョーダン・ブランド」と契約した。むろん、日本人初である。

 破格の待遇は期待の大きさの表れ。八村選手はきっと望みに応えてくれるに違いない。

 田伏勇太選手(現Bリーグ栃木)が日本人初のNBA入りを果たしたときも、現メンフィス・グリズリーズの渡辺雄太選手が続いたときもこれほどバスケットボールが盛り上がることはなかった。特筆すべき1巡目指名にNCAA(全米大学体育協会)での活躍が影響したか。

 今、バスケットボールには追い風が吹いている。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus