現場の風

三井住友信託銀行、人生100年応援部を創設 「豊かな老後」ワンパッケージ提案

 三井住友信託銀行 人生100年応援部部長・谷口佳充さん

 --4月に人生100年応援部を創設した

 「信託銀行としてお客さまの財産管理のサポートはそれこそ大正時代、100年前からやっている。ただ、人生100年時代を迎え、お客さまのニーズが多様化し、求められる対応も高度化した。人生100年応援部は、関連するさまざまな部署の商品を1つのパッケージにしてお出しする。営業担当者はお客さまが今必要なものだけでなく、『本当は事前にやっておかねばならないこと』に気付いてもらう機会を作ることができる」

 --応援部として新たな信託商品を発表した

 「『100年パスポート』は1000万円以上の金額を信託してもらい主に4つの機能を利用できる商品だ。一番重要なのは認知症や健康不安に備え、子供や任意後見の弁護士さんなど支払い手続きを任せる人を指定する機能。振り込め詐欺など特殊詐欺を防ぐため息子さんや娘さんらの同意がないと振り込めない防犯機能も付けた。生活費を定期的に受け取れる年金機能や、亡くなって相続が発生した際に葬儀や病院の費用を賄うため遺族に500万円まですぐお渡しできる承継機能もある」

 --同業他社と比べた優位性は

 「ソリューション(解決策)を幅広く提供できることだ。旅行やグルメ、カルチャースクールなどの優遇サービスでお金を使う楽しみも提供し、豊かな老後をプロデュースすることができる」

 --人生100年時代でどんな変化が起きる

 「一番分かりやすいのは認知症だ。80歳で亡くなるなら認知症になるのは1割ほどだが、100歳過ぎると罹患(りかん)率は75%に跳ね上がる。ただ、セミナーで『認知症になると思う人』と挙手を求めても1割も挙げない。実際に認知症になってからでは準備が難しいことをしっかりお伝えし、備えてもらう必要がある」

【プロフィル】谷口佳充

 たにぐち・よしみつ 大阪大卒。1988年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)入社。不動産や法人、個人、年金の各事業部門で商品開発や業務開発を行う。小田原支店長、上野支店長、個人業務推進部主管を経て、2019年4月から現職。兵庫県出身。

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