金融

AIで自動車事故に対応 あいおいニッセイ同和、過失割合判定

 あいおいニッセイ同和損害保険が、自動車保険契約者の事故対応支援に人工知能(AI)による過失割合判定を導入する方向で検討していることが30日、分かった。契約者に貸与するドライブレコーダーの撮影画像から事故相手の参考過失割合をAIが自動判定する仕組みで、示談交渉や保険金支払いの迅速化につながる期待がある。

 対象となる自動車保険は、今年1月に発売したテレマティクス(運転挙動反映型)自動車保険「タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型)」。

 同保険の契約者に貸与される独自のドライブレコーダーは、車線逸脱や前方車両への接近、高速道路での逆走などを注意喚起し事故防止をサポート。大きな衝撃を検知すると自動的にコールセンターに通知し、専任オペレーターからドライブレコーダーを通じて安否確認コールが入る機能を持つ。さらに事故時には画像データを事故担当者に伝送、客観的事実に基づき事故相手との示談交渉に当たることができるという。

 このドライブレコーダーに、新たにAIが事故の責任割合を判定できる機能を持たせることを検討。事故時の画像から、相手の自動車とぶつかったときの速度を判別し、AIが自動的に参考過失割合を判定するシステムを導入したい考えだ。

 同保険は、独自ドライブレコーダーによる事故時の安心サポートが評価され、販売件数は現在約6万7000件と好調に推移しており、AIの活用で商品力をさらに高める。

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