東日本大震災や熊本地震の被災地支援のため、47都道府県のコメを使った日本酒造りが佳境に入り、福島県会津坂下町の曙酒造で、酒と酒かすを分ける“搾り”の作業が始まった。売上金の一部は、山形県沖を震源とする6月18日の地震で被害の出た山形、新潟両県などにも寄付する予定だ。
北海道産「ななつぼし」から沖縄県産「ひとめぼれ」まで120以上の地域のコメをブレンドし、純米大吟醸「絆舞 令和」を仕込んでいる。500ミリリットル瓶を1万3000本生産する予定。
酒造りを企画した城南信用金庫(東京都)など全国各地の信金が協賛。この日は各地から若手の信金職員ら計約50人が集まり、杜氏(とうじ)の指導を受けながら発酵中のもろみを白い布袋に入れ、酒がしみ出すよう重ねていった。
三条信用金庫(新潟県)の中山芳郁さん(30)は「復興への全国の思いが込められた酒で、参加できて感慨深い」と話した。新庄信用金庫(山形県)の高橋良征さん(23)は搾りたての原酒を試飲し「すっきりとして飲みやすく、完成が楽しみ」と声を弾ませた。
10月に都内で完成披露の鏡開きを行う。