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不二越が富山に新工場 自動化の需要取り込み

 産業用ロボット大手の不二越の坂本淳社長は4日、東京都内での決算会見で、年内に富山県内で2つの新工場を開設させる方針を明らかにした。米中貿易摩擦の影響で不要不急の設備投資を手控える企業が多いなか、「将来の少子化や人件費の高騰を見据えて、戦略的な自動化投資は堅調」(坂本淳社長)と新設を判断した。

 富山事業所(富山市)には20億円を投じて生産現場向け小型協働ロボットを製造する「ロボット第3工場」を新設し、自動化ラインを設けて省人化を図る。また、滑川事業所(滑川市)には電気自動車(EV)に不可欠な電動アクチュエーターを量産する「カーハイドロリクス第4工場」を新設する。投資額は25億円。両工場ともすでに着工している。

 同日発表した令和元年5月中間連結決算は、油圧機器の好調などで売上高は前年同期比2・0%増の1271億円。ただ原材料費高騰で営業利益は7・8%減の74億円、最終利益は6・3%減の42億円にとどまった。

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