クルマ三昧

ペダル踏み間違い事故…免許取得時に「左足ブレーキ」に矯正してはどうか (1/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 高齢者のブレーキペダルの踏み間違いに関する話題が絶えることがない。朝目覚めて朝刊をひらけば、日本のどこかで起こった痛ましい交通事故が報道されている。歩道を歩く幼児が被害にあう。コンビニに突進したクルマが人を殺める。痛ましいニュースをみることすら嫌になる毎日だ。高齢者の免許返納、衝突安全機能、一刻も早い安全議論で世間は騒がしい。

 それなのに、左足ブレーキの議論があまりされていないのはどうしたものか。それには何かの理由があるのだろうか…と勘ぐってしまうのは、僕自身が「左足ブレーキ肯定派」だからだろうか。

 左足ブレーキを併用

 僕はレースでも左足ブレーキを多用している。日常でも左足ブレーキを併用する。ブレーキペダルを踏む足を、右や左に時と場合によって使い分けてることの便利さを享受している。

 日常のブレーキングは右足でこなせば不都合はない。だけど、たとえば駐車場などの小さな段差を乗り越える場合に、左足ブレーキは役立つことがある。小さな段差を乗り越えたすぐ先に障害物があるような場面では、確実に左足ブレーキが有効だ。

 段差を乗り越えるためには比較的強めにアクセルペダルを踏み込まなければならない。だが、乗り越えた瞬間には力があり余るから、急ブレーキを踏む必要がある。その点左足ブレーキならば、アクセルペダルからブレーキペダルへの踏み替えの時間的なロスがなく、瞬間的コントロールができる。もはやこれを使わずには、怖くて駐車できない体になっているほどだ。

 住宅街をソロソロと低速で走るときでさえも、左足ブレーキは有効だ。左右の小道から飛び出しの危険がある。そんな環境では、素早いブレーキングに備えて、あらかじめ左足をブレーキペダルに添えてて身構えると安全度が高まる。

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