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第33回先端技術大賞授賞式 「次代担う若者に大きな励み」

 授賞式では、理化学研究所創発物性科学研究センターの樽茶清悟副センター長が、世界中で開発が進む量子コンピューターについての記念講演を行った。樽茶氏は高速で演算できる仕組みなどを解説した後、「量子コンピューターによって新たな情報処理技術が確立され、基礎科学の研究に新たな扉を開く」と指摘。「近い将来、世の中に出るときを若い研究者とともに楽しみに待ちたい」と話した。

 授賞式に続いて開かれたレセプションには約200人が出席した。会場には研究成果を紹介したパネルが飾られ、高円宮妃久子さまは受賞者の説明に熱心に耳を傾けられた。

 文部科学大臣賞を受賞した東京大学大学院の山田駿介さんと、経済産業大臣賞の鷺宮製作所の三屋裕幸さん。2人とも2013~14年、東大生産技術研究所にあった藤田研究室(当時)に在籍していた。

 当時の指導教官だった東京都市大学総合研究所の藤田博之教授もお祝いに駆けつけた。藤田教授は2人について、「山田さんはアイデアが豊富ですぐに実験を繰り返すなど探求心が旺盛だった。三屋さんは企業の研究者らしく、社会実装に至りやすい研究テーマの見つけ方などを学生たちに教えていたのが印象に残っている」と話していた。

 同じ研究室から2人が同時受賞したことについて、藤田教授は「大学は人を育てるところと考えており、こうしたかたちで成果が認められたことはうれしい。次を担う若い研究者に大きな励みになる」と目を細めながら語った。

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