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眼鏡業界で新しいトレンド 交換自在プラン、低価格チェーンが高級店 (1/2ページ)

 数千円の眼鏡が普及し、服や髪形に合わせ使い分ける人が増えた。一方で、自分に合う物を長く使いたいというニーズも根強い。破損や視力変化があったら自在に交換できるサービスを導入したり、低価格路線のチェーンが高級品を扱う新型店を開いたり、眼鏡業界で新しい動きが出ている。

 東京都内の会社員、金井真須美さん(58)は今春、初めて遠近両用眼鏡を作った。営業で毎日車を運転する金井さんは、得意先近くの「ビジョンメガネ高島平店」(東京都板橋区)で注文した。

 この店を選んだ決め手は今年1月から始まった「ビジョンパーフェクト保証」だ。スタンダードプランでは購入時に1万800円の加入料金を支払うと、破損や度数変化、盗難などの際に3万円の費用を上限に修理や代替品への交換をしてくれる。3年間何度でも対応。期間内に保証を利用しなければ同額の商品券を受け取れる。大手損害保険会社と提携して実現したサービスだ。

 「車の運転で外の景色とメーター類が両方はっきり見える。今後、老眼が進んでも交換してもらえるので安心」と金井さんは満足げだ。

 サービス導入以来、購入者の約2割が利用。中高年層のほか、度数が変わりやすい子供の眼鏡に利用する客が多い。同社の安東晃一社長は「これまで同種のサービスはあったが、期間が短くお客さんの要望に応えていなかった。気に入った眼鏡を長く使うために役立ててほしい」と話す。

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