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アサヒ、1・2兆円で豪ビール最大手買収

 アサヒグループホールディングス(HD)は19日、オーストラリアのビール最大手「カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ(CUB)」を買収すると発表した。CUBを傘下に持つ、ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)と同日、売買契約を締結した。取得額は160億豪ドル(約1兆2096億円)で、アサヒグループHDの企業買収としては過去最大となる。

 国内酒造大手の酒類事業買収としては、2014年のサントリーホールディングスによる、米酒造大手ビームの買収(約1兆6千億円)に次ぐ規模となる。

 国内ビール市場の低迷が続く中、アサヒは高級ビールを軸とした海外展開を進めており、オーストラリアでは今年2月、スーパードライの自社工場生産に踏み切った。中価格帯ビールを中心に展開し販売力のあるCUBを傘下に収めることで、スーパードライブランドを現地に浸透させ、豪州事業を強化する。

 アサヒは今回の大型買収で「自己資本比率などの指標も悪化する見込み」とし、2千億円を上限として資本調達すると発表した。買収は来年1~3月期中とし、実現には豪州当局の承認などを条件とした。

 アサヒは、販売力を生かして飲食店向け業務用でスーパードライをビール事業の柱に成長させたが、近年は伸び悩みが続く。一方、海外のスーパードライの販売は、15年の811万ケース(1ケースは大瓶20本換算)から、18年は1128万ケース、今年は1298万ケースを見込む。豪州を含むオセアニアは16%で、東アジア(41%)に次ぐ規模だ。

 アサヒは、インベブから17年にチェコの「ピルスナーウルケル」など東欧5カ国のビール事業を約8700億円で買収。16年にもイタリアの「ペローニ」など西欧ビール事業を約3千億円で買収していた。

 インベブのカルロス・ブリト最高経営責任者(CEO)は19日、「アジア太平洋地域にビジネスの巨大な可能性があると見なし続けている」とコメントしており、豪州事業売却で得た資金で海外事業の再構築を図るとみられる。

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